<新潟県十日町市赤倉>
阿南十二大明神
9月第一土曜日午後8:00〜

三味線の入る神楽がある、小学校の全校児童が関わって総合的学習として取り入れられている神楽がある…と聞き、訪ねたのが新潟県十日町市赤倉の神楽。「神楽」といっても多種多様ですが、この獅子神楽を拝見すると、わたくし自身の神楽のイメージが更に広がっていきます。

十日町市赤倉は市街地からかなり山間に入ったところ。それもかなりの急勾配の土地に家々が連なっていますが、そこにたどり着くまで、正直なところ、本当に集落があるのかな…と思いながら進みました。

ここの神楽は、獅子神楽というジャンルになりますが、民謡などを取り入れた「端踊り」という踊りが挿入されています。そして、楽器は篠笛と、「オード」「コド」といわれる大小の太鼓、そして三味線が加わります。また、十日町市内やその周辺にも同様の神楽が、廃絶・中止を含めて伝承があります。

まつりは、阿南十二大明神の境内に組まれた舞台で演じられます。舞台は萩の花で飾られます。その前にござを敷き、見物となります。獅子は勇壮、端踊りは端正な振り、そしておかめ狂言など楽しい演目が満載の、すばらしい芸能です。


                 
1  口上 8  おかめ狂言
2  太々神楽 9  岩戸舞
3  広大寺踊り 10 茶摘み踊り
4  伊勢音頭踊り 11 よしよし踊り
5  剣の舞 12 待つがつらい踊り
6  花笠踊り 13 面神楽
7  光影姿踊り 14 はねおけさ
○かつて上演されたものに《万歳》《追分け踊り》《浅くとも踊り》がある。
                               
参考:「赤倉神楽−先人たちのおくりもの」・住吉順二「伝承芸能 赤倉神楽」