<長野県上田市別所>
岳の幟祭礼(夫神岳〜別所各地区〜別所神社)/7月第2日曜日
<簓踊>
先に舞われます。
現在は女児のみで舞われますが、かつては男児で、花笠でなく鉢巻だったそうです。
簓は「スリザサラ」で、道行や入退場は柄を打ちながら歩き、舞になると持ち替えて、摺り合わせる振りになります。
伴奏は笛と太鼓。太鼓は2本の竹に据え付けられた締太鼓を男児が打ちます。それに「簓唄」が女児によって、可愛らしく歌われます。
◆簓◆ | (2002年7月14日 岳の幟/別所神社) |
<三頭獅子>
簓踊が終わって退場の「道行」の楽に乗って、三頭獅子が続けて登場します。
ここは緑色の男獅子2頭、赤色の女獅子1頭で構成されます。鼻高の天狗や祢宜といった役は登場しません。
(2002年7月14日 岳の幟/別所神社) |
演目は、@道行、A振り込み、B舞込み、C舞の部、Dかじり、E岡崎、F骨なし、G道行 となります。なお、舞は別所地区内の4ヶ所で舞われますが、全部舞われるのは別所神社のみで、他ではE岡崎まで舞って終わります。F骨なしは別所神社のみの舞です。
頭は面長の龍頭で、山鳥の尾を着けます。幌は長く、腰には太鼓を付け手には桴を持つものの、打ち鳴らすことはありません。
なお、三頭獅子ではありますが、伝承のために、三頭が2組出て舞われていました。毎月練習をされているそうです。