<長野県下伊那郡阿南町日吉> 伊勢社〜日吉家〜八幡社〜金谷御鍬様〜金光家/4月29日 |
阿南町日吉は、国道153号線を南下し、発電所のある巾川から右折し、売木川沿いに進んだところです。ここには1993年の4月29日に一度訪ねたところ、ブクで中止。翌年の1994年に見学することができました。
金谷の御鍬様について、伝説があります。伊勢を出た御鍬様の行列が浪合の関所を通れず、心川の関所も通れず、金谷に御鍬様をお祀りしてかえってしまった。その後、日吉の伊勢社にも御鍬様を祀り、日吉には2カ所の御鍬様があり、祭りには伊勢社の御鍬様が金谷の御鍬様に会いに行くようになったのだそうな。
祭りは、午前11:00頃、日吉の伊勢社から御神体が御輿に移され、お練りが出て、《岡崎》の曲で進みます。更に、《豊年だ》と《つつどん》の2曲を、大型の枠付きの締太鼓を打ちながら舞われます。これを、伊勢社、日吉草分けの日吉家、八幡社と3カ所で舞います。
午後は、日吉から峠を越えて、金谷の金田家を訪ね、裏山の金谷の御鍬様へお練りも上ります。ここで日吉の御鍬様と金谷の御鍬様のご対面になりまして、ここでも一踊り。
金谷の御鍬様を下ると、次は金光家へ。ここの庭で、神楽が舞われます。これはもともと霜月神楽で、かつては11月15日に行われていたらしいそうです。囃子は太鼓が中心ですが、偶に吹かれる笛を聴くと、新野の雪祭や大河内の霜月神楽メロディに似ています。
神楽の次第については下の通り。