<富山県射水市加茂>
加茂神社
/9月4日

射水市・旧下村加茂は、富山平野から射水平野にかけての広々とした田園地帯です。

この加茂神社は、古く京都の上賀茂神社、下鴨神社から勧請されたといい、5月4日は流鏑馬で知られる「やんさんま祭り」、9月の秋祭りには「かっとんど」と呼ばれる稚児舞で知られています。この他にも大小様々な祭事が伝承されている神社だそうです。

秋祭りは、9月3日の宵祭と4日の本祭。本祭は、午後1:00に当番のお宅から、稚児披露として、稚児担ぎの肩車によって、4人の稚児が鉾とともに村内を巡行し、やがて神社へと向かいます。同時に神社では「御戸開きの儀」が行われています。

行列が到着すると、修祓の後、拝殿に向かって仮設された舞台上で、午後2:00ころから「稚児舞」が奏演されます。舞は9演目。途中には中入りを挟みます。

わたくしにとって、富山県に来たのはこのおまつりで2回目。富山への道も覚えつつある頃でした。今となっては、すっかり忘れてしまいました。

演目 舞について
鉾の舞 小稚児2人の舞。鉾を持って舞う。
林歌 大稚児2人・小稚児2人の4人舞。中啓を持つ。
小奈曽利(こなそり) 小稚児2人の舞。面はなく、方花棒(桴状のもの)を持つ。
賀古(かこ)の舞 大稚児2人の舞。弓矢を持って舞う。
天(あま)の舞 大稚児1人の舞。シャグマに面を着け、ヘッコ(旗のようなもの?)を持つ。
胡蝶舞 大稚児2人・小稚児2人の4人舞。手には牡丹の造花、背中には胡蝶の翼を背負う。
大奈曽利(おおなそり) 大稚児2人の舞。面を着け、両花棒(桴状のもの)を持つ。
恵美寿(蛭子)舞 大稚児2人の舞。釣り竿、扇を持ち、鯛を釣る。
陪臚(ばいろ) 大稚児2人・小稚児2人の4人舞。楯と太刀を持つ。