<長野県南佐久郡小海町川平>
親沢諏訪大明神春祭
月第1日曜日(諏訪大明神東舞台)

<先幕>
(2007年4月1日、親沢諏訪大明神東舞台)

(1990年4月3日、親沢諏訪大明神東舞台)

<後幕>
(1990年4月4日、川平公民館)
ササラ役の持つ簓

南佐久郡小海町は、千曲川の上流で、その右岸の茂来山の山懐に川平地区があります。峠を越えると群馬・上野村につながり、南隣の北相木村の栃原獅子とともに、群馬〜埼玉あたりの獅子が伝播されたものです。
獅子は、4月第1日曜日(かつては4月3日であった)の親沢諏訪神社の春祭に<先幕>が、東舞台で奏演されます。ちなみに同日、西舞台では親沢の「人形三番叟」が奏演されます。また前日の土曜日(かつては4月4日)に、川平公民館で<後幕>が簡単に舞われます。
<先幕>は、@内神楽、Aぎんにゃく、Bすり拍子、C天五拍子、D女獅子つるぎ の5演目。
<後幕>は、E女獅子がかり、F満利がかり、G棹がかり、H幣がかり、I比良(ひら)つるぎ の5演目。わたくしが訪ねた時は、I比良つるぎは奏演されませんでした。
諸役は、先獅子(男獅子)、中獅子(女獅子)、後獅子(男獅子)、幣負い1人、ササラ2人です。獅子頭は、長細い龍頭型です。またササラの持つ簓は、一般的に見かける棒簓よりも大きめで、肩に担ぐようにして音を出していました。
<後幕>のF満利がかりは、天井から吊り下げられた鞠にたわむれるように舞われますが、その時には「ざんざ節」のような唄が歌われます。