<岐阜県郡上市石徹白>
【幹周】 約12m 【樹高】 約32m 【樹齢】 約1,200年 
 郡上市白鳥町は福井県と接するところ。かつて白山信仰の美濃側の拠点・石徹白地区は、白鳥町市街地から10qほど登った山間地で、標高は1,000m。白山中居(ちゅうきょ)神社拝殿前の広場左側の山道を300m登った場所にこのスギがあります。幹が4本に分かれる大きなスギです。かつて中居神社別当寺に円周寺という寺があったといい、その住職となった浄安の伝説があります。白山登拝の人々が泊まるのに置いていく金子が貯まり、保管に困った浄安は、このスギの根元に掘って埋めたといいます。そして坂を下ると、烏が「浄安鍬は」と鳴き、鍬を忘れたことに気がついたそうです。それ以来、「浄安杉」と呼ばれるようになったそうです。


※白山中居神社境内は、4〜5m級のスギがたくさんあります!
                                                          【2007.8.13.撮影】