(吉田の弘法銀杏)

<長野県長野市吉田>
【幹周】 約8.6m 【樹高】 約32m 【樹齢】 約900年 
 「延喜式」に載る古社・皇足穂吉田大御神宮(すめたるほよしだおおみかみぐう)は、長野市吉田にありますが、かつてはもう少し東側にあったといいます。浅川の氾濫や北国街道整備といった理由から、現在の位置に遷されたといいます。その御神木が「吉田の大銀杏」です。現在の神社と離れているのは、このイチョウの場所が旧社地であることによります。遠くからもよく目立つ巨木です。全体に大きいなと感じ、古木の風格を漂わせています。当地域のシンボルでもあり、近くにある吉田小学校の校章もイチョウの葉のデザインです。また、吉田の地を訪ねた弘法大師は、一夜の宿を断られると、イチョウの葉も今宵は落ち尽くして、明日はまた雪か…とつぶやいて去ったと言います。その翌日、珍しく大雪になったとか。それ以来、一夜でこのイチョウの葉が落ち尽くした翌日は大雪なのだそうです。そして、この伝承から「弘法イチョウ」とも呼ばれています。

【2012.11.16.撮影】
【2012.8.22.撮影】