富山県射水市四十物町/5月第2土曜日 他 |
射水市、旧新湊・放生津地区は獅子舞が多く伝承されています。その中の四十物(あいもの・あいもん)町では、5月15日の放生津の獅子まつりに盛大に獅子が舞われてきました。そして2008年度からは5月第2土曜日に期日を移し、行われています。
ここは、射水市でも内川から海岸の方へ行った町です。
「あいもの」「あいもん」とは、塩魚類の総称のことといいます。「四十物」は「相物」とも書いたといい、古くから発達した生魚の保存法のことであるといいます。また、こうした四十物を扱う海産物問屋や北前船に従事する職、回船問屋などが、「四十物屋」の屋号を多く名乗ったといい、四十物町は、北前船の時代からの古い町といえそうです。ちなみに「四十物町」という地名は、石川、富山、新潟といった日本海沿岸にまだ残されているそうです。
この地区は春の獅子舞とともに、10月の放生津八幡宮の秋祭では、曳山を出す地区として知られています。
獅子頭は黒塗りで、青を基調とした胴幕です。いかにも海辺の町といった風情を残す四十物町内の通りを、丁寧に獅子舞が巡行していきます。
2008年5月10日、射水市地区内、各所 |