石川県羽咋郡宝達志水町子浦／子浦出雲神社／９月１９日に近い土曜日か日曜日

石川県も能登の入り口・羽咋郡宝達志水町は、旧志雄町と旧押水町の合併による新しい町名です。能登半島の西部に位置します。子浦（しお）地区は国道１５９号線から少し入った場所に位置し、古い宿場町であったといいます。この地区の子浦出雲神社の秋季例祭に獅子舞が奏演されています。獅子は荒屋新川青年団によって舞われます。子どもによる小獅子が能登系、大獅子は越中獅子と呼ばれる氷見系です。頭は赤塗りです。烏帽子被った天狗もともに舞います。使われる楽器は、笛（縦笛）、太鼓、鉦です。

子浦出雲神社の秋祭りでは、荒屋新川青年団と久保町青年団の２つの青年団によって獅子舞が舞わされます。一時期、休止していたそうですが、復活したといいます。もともとあった荒屋青年団に新川が加わって、現行の青年団の獅子舞として定着したそうです。

まつりは、午前中に神社で祭典が施行されると、拝殿前で２つの青年団によって順番に、小獅子と大獅子とが舞われます。その後、町廻りとなります。町内では大きな神輿とともに巡行し、法螺貝の合図によって進行していきます。地区内を廻り、深夜12:00をまわったところで、再び子浦出雲神社に還御、神上げとなって、「獅子殺し」で、秋祭りの一切を閉じます。

開催日は、本来の秋祭りが９月１９日であったところ、毎年協議の上、第３土曜日か日曜日付近に設定されるということです。また、「獅子殺し」については、久保町と荒屋新川とで隔年で行われています。

２０１１年９月１８日、羽咋郡宝達志水町子浦地区内各所にて