富山県氷見市早借  9月第2土曜日

氷見市は富山県西部、石川県に接する海沿いの町。獅子舞の多い富山県でも特に数多くの伝承があり、110ヶ所を越えるといいます。まさに「獅子の里」

演目名
・ギオンブリ ・バンガヤシ ・ヒト足 
・二アシ ・サンクズシ ・京ブリ
・磯ブリ ・獅子殺し

です。それぞれ独自の形式をもっていますが、基本的に胴幕に何人かの人が入る「百足獅子」、シシトリは採り物によって激しく舞う天狗というスタイルが「氷見獅子」と呼ばれます。氷見から各地へ伝承していって、広まっていったようです。

早借(はやかし)地区は、氷見市でも中部、羽咋市へ向かう国道415号線から更に山手に入った地区です。朝早くから公民館を出て、速川神社、八幡神社に寄り、各家々を廻っていきます。系統は氷見型の純系、楽器は笛(縦笛)、太鼓、鉦という氷見獅子のスタイルです。氷見系によく見られる太鼓台はありませんでした。

日付も変わった日曜日の深夜というか未明のころ、青年団長宅で「獅子殺し」があります。2009年の秋祭りでは、「獅子殺し」のみの見学でしたが、終わったのが午前4:30頃。年によって違うようですが、かなり遅くまで舞わされています。

2009年9月13日、氷見市早借地区 青年団長宅