富山県射水市立町/5月第2土曜日  他 

射水市、旧新湊・法生津地区は獅子舞が多く伝承されています。新湊の商業の中心として栄えた立町は、内川に沿って紺屋町、法土寺町の3つの町の総称していますが、その法土寺町に伝えられる獅子が、この法土寺獅子です。古い家並みを残す町内を、獅子が巡行してまわります。

法土寺とは、寺の多い新湊にあって、鎌倉から室町時代に栄えた報土寺からきているといいます。鎮守は日吉神社です。

獅子頭は、黒塗りの頭です。獅子方の掛ける前掛けは黒地に軍配のデザインがあしらわれています。というのは、秋の新湊の曳山まつりで、この法土寺からも曳山を出すのですが、その一番上に飾られるのが金の「軍配」で、それにちなんだものかと思われます。

この法土寺は戸数の少ない地区ではありますが、獅子と曳山を両方所有しています。獅子の方は、人手のためでしょうか、わたくしが訪ねた2005年は、久しぶりの演舞であったようです。再訪した2008年は、第2土曜日に移行され、伝統の獅子を舞っていました。

2008年5月10日、射水市各所にて