<長野県上田市小泉/弓崎神社> 不定期 (7月中旬)

上田市小泉は、上田市西部、旧川西地区に位置します。付近は東山道が通っていたといい、歴史の古さを感じさせます。また大日堂で知られる高仙寺は、当地域の古刹として知られています。
その町小泉の弓崎神社の祭りに、太神楽が伝承されてきました。

当地の「神楽」と呼ばれる輿は、明治2年製作のもので古く、また大変立派なものとして知られています。作者は日向小泉の大工と、松本の彫刻師が滞在して、精密な輿を作成したと伝えています。

演目は、《幕の手》《幣の手》。そして獅子の移動における《道行》からなります。これらの舞は、当地域に伝えられた江戸丸一系太神楽獅子の、いわば基本的な、神事舞的な部分を伝えていることが分かります。まず幕(=幌)を振りながら、東西南北を清める「四方固め」、続いて幕を巻いて背中に負い、一人立ちになって御幣や鈴をもって舞う「幣の舞」が基本です。

わたくしは、平成23年4月17日に行われた小泉大日堂御開帳の折に、招待されて奏演されたときのものを見ることができました。


《幕の手》
《幣の手》
(2011年4月17日 小泉高仙寺大日堂御開帳)