〜長野県埴科郡坂城町四ツ屋
 坂城町を通る旧北国街道沿いの名水として古くから知られていた水。「甘泉(かんせん)」とは、文字通り甘い水であったようで、加賀百万石の殿様も飲んだといいます。民謡《坂木甚句》には、♪送りましょうかや 送らせましょうか せめて四ツ屋の清水までと歌われています。「甘泉」とは、四ツ屋の塚田甚九郎が代官に命名を請願して認められたものといいます。また、この碑の書は、文化11年(1814)、天領であった坂木五千石の代官・男谷彦四郎燕斉(勝海舟の叔父)が書いたもの。扇状地下の伏流水であったが、土地整備のため、現在では水は出ていませんでした。なお、その向かいの染物屋の玉屋さんにも湧水があります。