〜茨城県水戸市常葉町〜
 日本三名園の一つに数えられる「偕楽園」は、江戸時代に、水戸藩第9代藩主徳川斉昭公が開設したものです。 園内には相当数の梅が植えられています。その中に、この「吐玉泉(とぎょくせん)」があります。この地は、昔から湧水の多かったところで、現在でも周囲は湧水が見られます。また、この水は眼病に効くと言われていました。偕楽園を作るとき、その湧水を茶室・何陋庵(かろうあん)の茶の湯につかい、白色の石で水場を整えたもので、湧水泉を作ったものといいます。この泉石は、県内の常陸太田市真弓山の大理石だそうです。