〜長野県木曽郡木祖村薮原〜
 中山道の宿場として知られた薮原宿は、奈良井宿を出て木曽路最大の難所・鳥居峠を下った場所に位置します。また、飛騨街道奈川道の分岐としても知られた山里です。町並み全体的には、それほど古さを残してはいませんが、元禄期の大火以後、防火のための石垣や土塀が残されています。そして、宿場街の途中に、昔の面影を残す水場がありました。木祖村は木曽川の「源流の里」として知られていますが、いい水が湧いているようです。屋根に覆われた水場は、木造の水槽から豊かな水が滴り落ちていました。