能生白山神社舞楽<陵王(りょうおう
能生白山神社宝物館内の陵王の額(作者不詳)
【打出し】〜橋掛かりから舞台での舞

【日招きの手】

【打返し】

【橋掛かりから楽屋へ入る舞】

舞楽の11番目は「陵王」。大人の1人舞で、舞楽の、そして祭りのクライマックスをかざる演目である。中央の舞楽とは異なり、全身真っ赤な衣で、頭には牟子を被らずにシャグマを着ける。手には桴でなく中啓を持つという異色の陵王。地元の皆さんは「りゅうおうさん」と親しみを込めて呼ぶが、雨乞いの「竜王」との関係がありそうだ。最後は橋がかりで、総代2名の目の前で、楽屋へ飛び込むのだが、その瞬間はやはり「神様がのった」時なのだそうだ。観衆は、早く入って欲しいという気持と、まだ祭りを終わらせないでという気持から大騒ぎとなる。楽屋へ入ると、橋がかりは外され、そこを御旅所にあった御輿を、一気に拝殿へ担ぎ出し、「神霊還御」=お旅帰りとなるのである。