地滑り復興のさなか 南信濃村・須沢地区
舞なしの霜月祭り
<信濃毎日新聞、平成12年(2000)12月の記事から>

…98年10月に大規模な地滑り災害が発生した下伊那郡南信濃村須沢地区の宇佐八幡神社で16日、霜月祭りが行われた。隣の上村を会わせた遠山郷の12カ所で次々と行う師走の祭り。須沢地区は本来ならば夜通し踊るが、災害以来、神事だけの略式が続いている。今年(平成12年)はそうなって3回目。「すっかり寂しい感じになったなあ」と氏子たち。20人ほどが車座になり、しんみりと神楽を歌った。


記事によると、
…午前10時過ぎから開始。全員がいろり(→かまどのことか?)の周囲にむしろを敷いて座り、ゆったりとした太鼓の音に合わせ、鈴を振りながら歌う「清めの神楽」が社殿に響いた。1時間ほどで終了…

高齢化もあって再開が難しくなったという。須沢地区は、現在(平成12年)16戸で人口約30人。平均年齢が75歳ほどで、5戸の10人は村の中心部などで避難生活を送っているといいます。

舞い踊る本来の霜月祭りが復活するかどうか、来年以降も分からない…

とのこと。

大変な暮らしをされていることさえ、同じ長野県に住んでいても知りませんでした。地域のみなさまで支えるまつり…須沢の霜月祭りはどうなりますか。