場   所
   
長野県下高井郡野沢温泉村豊郷

泉   質
 
   
弱アルカリ硫黄泉
野沢温泉は長野県下高井郡野沢温泉村。村名に「温泉」の文字が入るくらいの温泉の村です。
源泉が30ほどあり、13ヶ所の外湯が点在(無料)。ここは温泉だけでなく、スキーのメッカでもあります。健命寺が発祥の地という「野沢菜」は全国ブランド。旅館、ホテル、民宿も多い、一大温泉街。


中でも麻釜(おがま)と言われる「湧泉」は、野沢のシンボルのようなところです。これは、古くは釜潭(熱湯のたぎるふち)と呼ばれていたといいます。麻釜の名は、この湯に麻を浸して皮をむいたことに由来するそうです。温度は90数度あり、野沢菜を始めとして、野菜等をこの高温の湯を利用して洗ったり、茹でたりしています。更に、大釜、茹釜、円釜、竹伸釜、下釜に分かれています。
大釜、茹釜は90度以上の高温であり、野菜など茹でます。.円釜は71度、竹伸釜は80度で、工芸品の材料である竹やあけび蔓柳条を浸したといいます。下釜はガスが多く、温度は85度。


当地の新民謡《野沢温泉小唄》(時雨音羽詞・中山晋平曲)の中に、
♪ハァーたよる心はナ あけびのつるのヨ  末は編まれて 可愛いお方の 花篭にヤレサノサー  ユラユラユラリは湯の煙  チャラチャラチャラリは水の音  ササチャラリトナ
という歌詞がありますが、あけびを伸ばして作る「アケビ細工」も、このお湯に浸すのだそうです。