場   所
   石川県加賀市山中温泉湯の出町

泉   質
 
   
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉

営業時間 
   6:45a.m.〜10:30p.m.

料   金 
   
大人440円 中人130円 小人50円

定 休 日
  
 なし

加賀の名湯・山中温泉は、その歴史は古く、1,300年前の奈良時代、行基が発見したといいます。薬師仏を刻み、温泉の守護とし、その湯を求めて人々が集まりました。

一方、平安末期、長谷部信連は一羽の白鷺が傷めた足を癒している湯を見つけ、そこを掘ると薬師如来像が現れ、温泉が湧き出したという開湯が知られます。また、松尾芭蕉が曾良とともに当地を訪れ、
山中や 菊は手折らじ 湯の匂ひ を詠みました。

歴史のある温泉地、山中温泉の共同浴場として気軽に入れるのが、総湯「菊の湯」です。温泉街の中心にあります。建物は入母屋の大きなもので、男湯と女湯が別棟となっています。

湯の浴室は大きな浴槽が1つ、ど〜んとあります。男湯の浴槽はやや深めに作られており、立って入るような感じになります。

お湯はさらっとした感じで、肌に優しい印象です。また脱衣場がよくて、レトロな雰囲気たっぷりです。女湯は「山中座」に併設となっています。ここは山中観光の拠点で、週末には民謡《山中節》等を聴くことができるそうです。

わたくしは、通りすがりに立ち寄っただけでしたが、名湯を気軽に利用できました。付近には旅館はもちろん、お店や食事処が立ち並ぶ、ステキな温泉街となっていました。今度は、ぜひお宿に泊まって、《山中節》でも歌いながら山中の名湯に浸かりたいと思います。