飛騨白川郷の民謡 | 歌詞 |
参考:世界遺産「白川郷の民謡」(CD)歌詞カード | |
《白川輪島》 | |
(ジャントコイジャントコイ ジャントコイジャントコイ) ○目出度目出度の イナ 若松 イナ 様よ ヤーイナ 枝も栄えて イナ 葉も イナ 繁る イナ (ジャントコイジャントコイ ジャントコイジャントコイ) ※以下、歌ばやし・歌い方同じ ○輪島出てから 今年で四年 もとの輪島へ 帰りたい ○山で床とりゃ 木の根が枕 落ちる木の葉が 夜具となる ○川の鳴る瀬に 絹ばた立てて 波に揺られて 岩に着しょ ○差いた盃 中見て上がれ 中は鶴亀 五葉の松 ○この家館は 目出度い館 鶴が御門に 巣をかけた ○飲めや大黒 騒げや恵比寿 中で酌する 福の神 ○何とよい声 そなたの声は 日本林の 蝉の声 ○今宵一夜は お泊まりなさりょ 西の黒雲 雨となる ○泣くな鶏 まだ夜は明けぬ 明けりゃお寺の 鐘が鳴る ○お前百まで わしゃ九十九まで 共に白髪の 生えるまで |
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《白川おけさ》 | |
○おけさヨーおけさ踊るなら 板の間で踊れヨー 板の響きで ソーレ 三味ゃいらぬヨー ○おけさヨーおけさ見て来て 家のかか見ればヨー とかく家のかか ソーレ 獅子のそめヨー ○おけさヨーおけさ見るとて 葦の葉で目を突いたヨー とかく葦の葉は ソーレ 目にゃ毒じゃヨー ○おけさヨーおけさそれそれ さい櫛ゃ落ちるヨー 落ちりゃおけさの ソーレ 手にゃのらぬヨー ○色がヨー色が黒いとて 惚れ手がなけりゃヨー 山のからすは ソーレ 後家ばかりヨー ○おけさヨーおけさ見て来て 家のかか見ればヨー 千里山奥 ソーレ 獅子のそめヨー |
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《白川しょっしょ》 | |
○ハァーしょっしょどころか 今日この頃は 人の知らない苦労する (イカニモ ショッショ) ※以下、唄ばやし同じ ○ハァー四海波さま 静かにあがれ 国も治まる おだやかに ○ハァー高い山には 霞がかかる 私ゃあなたに 気がかかる ○ハァー下へ下へと 枯れ木を流す 流す枯れ木に 花が咲く ○ハァー高い山から 谷底見れば 瓜ゃ茄子の 花盛り ○ハァー心細いよ 白川街道 川の鳴る瀬に 鹿の声 ○ハァー奥山で 一人米搗くあの水車 誰を待つやら くるくると ○ハァー梅の香りを 桜に持たせ 枝垂れ柳に 咲かせたい ○ハァー飯島鳩谷 ならびの在所 諸国商人が 皆泊まる ○ハァー鳥も通わぬ 白川なれど 住めば都と 思われる ○ハァー思うて見なさりょ 蝶々でさえも 思うた菜種の 肌につく ○ハァー竹に雀は 品よくとまる 止めて止まらぬ 色の道 ○ハァー小鳥白川 六厩のお寺 こけら葺きとは 知らなんだ ○ハァー歌いなされよ お歌いなされ 唄でご器量が 下がりゃせぬ ○ハァーお寺詣りと 定めて来たが 実は貴方に 逢いたさに |
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《白川古大神》 | |
○殿まサーハーヨー 行きゃるならためらいなされ 俺がお背戸のショロショロ川よ 昔ゃ蛇が棲む今亀が棲む 亀も亀じゃが人とる亀よ 昨日四人とった今日五人とりやった 合わせ申せば九人の家内 そがねとってくれちゃ 人の種ゃ絶えるサーハーイヨー ○俺とサーハーヨー お小夜と歌約束で 歌で通るになぜ出て逢わぬ 心変わりをしたかよお小夜 心変わりはいたさぬけれど 今宵旦那に受け容れられて お茶の通いで 暇がのうて出れぬサーハーイヨー ○俺がサーハーヨー お背戸に梅の木がござる 梅の小枝に鴬が宿る 何と啼くよと立ち寄り聴けば 今年ゃ豊年穂に穂が咲いて 家内揃って笑顔に笑顔 飛騨の白川 アリャサなお繁昌サーハーイヨー ○器量がサーハーヨー 良いとてけんたい振りゃおきゃれ 深山奥山その奥山の 岩に咲いたる千里のつつじ なんぼ器量よく咲いたるとても 人が手ささにゃ その木そのままじゃ サーハーイヨー ○俺がサーハーヨー お背戸に桃の木がござる 中の小さいのに 蜂が巣をかけた 蜂も蜂じゃがすね長蜂よ 足が六本あって羽根が四枚ござる 尻に針ある頭にゃ目ある 俺と殿まと向背の下で しんじょ話をしている時に 殿の頭をチクリヤと刺した 痛うて払うたら又来て刺した 俺もその時ゃ 死ぬかやと思うた サーハーイヨー ○俺がサーハーヨー 隣の八兵衛の婆さ 歳は九十九で嫁入りなさる 前歯二枚にお歯黒つけて 白髪三筋に黒鬢つけ付けて 婆さおきゃれと 孫子の意見 おいてならぬは 出雲の神か 結ばしゃんした アリャサ縁じゃもの サーハーイヨー ○今年ゃサーハーヨー 初めて南瓜を作った 一番なりゃまたお寺へあげる 二番なりゃまた親類へあげる 三番なりゃまたわしゃ煮て食べる 俺が種南瓜に誰が爪立てた 爪を立てたが腹立ちゃせねど つるを手繰ったが アリャサ面憎い サーハーイヨー ○俺がサーハーヨー 向かいのあちら向いた山に 石で刻んだ地蔵さんがござる 月に一度のご開帳がござる 月に一日の十五日と二十八日に 男詣ればあちら向いてござる 女詣ればこちら向いてニコニコ笑う とかくあの地蔵 色気ある地蔵じゃ サーハーイヨー ○寺のサーハーヨー 大門十六ささげ 寺の小僧が出てなれなれと お前なれなら ならぬじゃないが なるにつけても 頼みがござる 一に早起き 二に鐘撞いて 三にさらりとお勤めなさりょ 四に辛抱して 五に後生願え 六にゃろくなこと言わないように 七にゃ七条のお袈裟をかけて 八にゃ八の巻 法華教をさらりと読んで 九には苦労して末楽々と 十にゃところの ご住持さとなりゃ サーハーイヨー |
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