<長野県下伊那郡阿南町深見>
諏訪神社〜深見池/7月第4土曜日

阿南町深見のほぼ中央に「深見池」があり、そこで繰り広げられる祇園祭を訪ねました。この池は寛文2年(1662)の大地震で土地が陥没してできたという言い伝えがあります。そこを見下ろす所に諏訪神社があります。かつて、流行病が起きたことから尾張の津島様を迎え、それから祇園祭が始められたそうです。

7月24日の午後5:30からまず神事が始まるとのこと。わたくしが訪ねたときは実際は6:00を過ぎていました。地元の方は「おまつりは、そんなもんだよ〜!」と明るく言われました。その通りです…。

神事はまず諏訪神社の神事を神社拝殿内で行います。その後、この祇園祭の祭神・津島様の神事を拝殿内の、津島様の乗られる神輿で行われます。そして神輿は、三味線、笛、太鼓の囃子を奏す中、獅子頭、天狗面をつけた笹、柳、提灯などとともに池へ向かいます。囃子は《真金小粒》《岡崎》です。太鼓は締太鼓と鋲打太鼓がありました。

そして池に着くと、に乗り込みます。この筏は7月24日に作り、26日にはまたばらすそうです。

筏では、中央に神輿を据え、お囃子を奏しながら、ゆっくりと漕ぎ漕ぎ池をまわります。そうすると池の周囲では大花火大会!また筏にも仕掛け花火があり、点火されると、深見池は華やかなひとときになります。わたくしもこんなに近くで花火を見たことがありませんでした。

やがて筏が戻ると、再び神社へ還ります。神社では津島様にお祭りの「報告」の神事を行います。やがて境内では、花火の準備。その間、鳥居の辺りではお囃子も鳴っています。神社から火をいただき点火。ナイヤガラのような仕掛け花火、そして三国。これは、わたくし初めて見たのですが、本物はすごいですね。火の粉の下を勇ましく走り回る姿、迫力一杯でした。
以上でこの日は終わります。わたくしが訪ねた年は、夜の12時近くでした。

なお、かつては7月24日でしたが、現行では7月第4土曜日となっています。