<長野県上田市下之郷/生島足島神社>
根切り奉告祭、木本祭 2月上旬/縄縒り 2月中旬/山出し奉告祭 3月上旬
前夜祭 4月中旬土曜日  本 祭 4月中旬日曜日  奉建祭 4月中旬月曜日
 

日本の中央として親しまれている生島足島神社は、信州の鎌倉・上田市は塩田平に鎮座します。創建の年代ははっきりしませんが、建御名方富命(たけみなかたとみのみこと)が諏訪の地に下られるとき、この地に来られて、二柱の大神に奉仕し米粥を煮て献ぜられてたと伝えられたといいます。生島神は生国魂大神、足島神は足国魂大神と言い、日本全体の国の御霊として奉祀され、その御神体は大地であります。


その生島足島神社で、諏訪と同じく、申年と寅年に御柱大祭が行われています。生島足島神社は塩田22ヶ村の総鎮守であり、その祭りの規模は近郷では比類ない程で、華やかな祭りとなっています。


祭りは4月ですが、それに先だって、「根切り奉告祭」「木本祭」が2月上旬に行われます。東山国有林から5尺5寸の大きな赤松を切り出します。また2月中旬には、御柱を曳引するための綱を縒る行事があります。そして3月上旬には、「山出し奉告祭」が行われ、4月の大祭を待つことになります。

<宵宮祭>(大祭の前日の午後)
本宮より「御旅所」へ「御霊代(みたましろ)」をお練り行列とともに移動する行事。神社集合は午後2:00。3:00には、行列を組んで「御旅所」へ向かいます。「大砲」「御先徒士」「御槍方」「太刀行事」「長刀(なぎなた)行事」「弓行事」といった「御練り行事」が繰り広げられます。


<本大祭>
御練り行列 諸役名
○前駆 ○白杖 ○崇敬者代表 ○大砲 ○大榊 ○御神馬寄進人 ○御神馬 ○御先徒士 ○御槍指南方 ○御先箱 ○御槍方 ○御槍支度方 ○太刀行事 ○長刀行事 ○弓行事 ○散米所役 ○切麻所役 ○塩湯役所 ○御弓持 ○杣方 ○御日月旗 ○小榊 ○小舟曳 ○笛方 ○太鼓方 ○宮士 ○大真榊 ○楽太鼓持 ○伶人 ○鞨鼓持 ○鉦鼓持 ○白旗 ○赤旗 ○御撰櫃持 ○錦旗 ○錦旗 ○典儀 ○御輿警護 ○御楯 ○御鉾(青竜白虎) ○御鉾(比礼鉾) ○御神宝 ○御輿 ○御唐櫃 ○御笠鉾 ○御楯 ○御鉾(朱雀玄武) ○御鉾(比礼鉾) ○斉主 ○副斉主 ○献幣使 ○後取 ○白旗 ○赤旗 ○御柱寄進人 ○奉賛会員 ○木遣 ○上の宮一の柱 ○下の宮一の柱 ○上の宮二の柱 ○下の宮二の柱
 「御旅所」9:00集合。神事が執行されます。
そして10:00の花火の合図で「御旅所」を出発します。
そもそも、生島足島神社の本殿に相対するように鎮座する諏訪神が、御柱をお迎えに行くのがこの「御練り行列」です。先頭は先駆の天狗(猿田彦大神)が「御先導」。その後、「太刀行事」「長刀行事」「弓行事」という神様が続きます。これらは先導役として、邪気を払いながら進みます。


その後、大名行列の練りが続きます。「御先徒士」「御槍方」「御先箱」などが登場します。また、旗や榊などの諸役が続き、その後、馬に乗った神職が続きます。そして御舟(宝舟)が現れ、御輿を守りながら練ります。


そしていよいよ「御柱」が4本続きます。
順番は、「上の宮一の柱」「下の宮一の柱」「上の宮二の柱」「下の宮二の柱」の4本を曳引します。


これらの「御柱」は御幣を手にした「木遣」が、柱の上に乗り「さあさあお願いだ〜」というフレーズに乗って、走るように引いていきます。「御柱」が曳き始められるのは11:00頃から。御旅所から本宮までの「御柱奉曳道」をゆっくりと進み、午後3:00には神社へ到着します。


同じ頃、「助練り」としてさまざまな芸能が繰り広げられます。



<奉建祭>
3日目、9:00に神社に集合、いよいよ「御柱大祭」の最大の場面を迎えます。氏子らによって、10:00に「建御柱」が執行されます。これによって「御柱大祭」のフィナーレとなります。神社境内の4隅に建てられます。

今回の式年は平成16年(2004)でした。諏訪大社の御柱と同じ年ですので、生島足島神社の御柱大祭へも忘れずに出かけたいものです。