<長野県埴科郡坂城町上平>
自在神社春季例大祭
4月第4日曜日 午後1:00〜

埴科郡坂城町は、古くは「坂木」と表記され、中仙道・追分宿から分かれた北国街道の「坂木宿」の宿場町として栄えた場所です。町内は千曲川が流れ、近年は工業とリンゴ栽培等で知られています。また忘れられないのは葛尾城主・村上義清公は、戦国時代に活躍した信濃の名将の一人で、後に御天領であった坂城の歴史とともに忘れられません。

町をはさんで流れる千曲川の左岸・村上地区は、村上氏発祥の地であり、遠くから見るとピラミッドのような形をした、自在山が目に入ります。ここに自在神社が鎮座しており、中腹に本殿、麓に里宮があります。ここに「太々神楽」が、上平の人々によって伝承され、春季大祭に奏演されています。かつては山腹の拝殿で行われていましたが、現在は里宮にある神楽殿で舞われています。

自在神社のは祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)と村上義光公の霊を合祀したといい、村上氏出陣の時は神楽を社頭で舞ったという伝承があります。

現在の太々神楽は、明治21年ころ氏子の大橋代太郎等が中心になって、戸隠神社(上水内郡戸隠村)の太々神楽を学んで復興したものといいます。また大正年間は「太々講」が盛んであったといいます。

鳥兜に天狗面といった装束、剣印などの所作などから、山伏修験の芸能色の濃い舞であり、かつての信仰の様子がうかがわれます。

まつりは4月第4日曜日に、1:00頃から上平公民館から楽人が里宮へ向けて出発し、1:30頃から神事が挙行されます。
その後2:00頃から「太々神楽」が奏演されます。

演 目
1 榊の舞
2 鉾の舞
3 扇の舞
4 剣の舞
5 大道の舞
6 岩戸開きの舞
7 翁の舞
8 撒供の舞