富山県氷見市十二町島沖崎/4月第3土曜日/日宮神社 午後1:00〜

氷見市十二町(じんちょ)地区は、かつて「布勢の海」と呼ばれる大きな湖であり、越中国守として赴任していた万葉歌人・大伴家持の歌「布勢の海の沖つ白波あり通ひ いや年のはに見つつ偲はむ」で知られています。現在、「十二町潟」として、その一部が残されています。この十二町は氷見の獅子舞の本場とされ、5地区(坂津・島沖崎・津荒・矢崎・清水)の獅子舞が、<十二町の獅子>として知られています。

現在は、4月第3土曜日の午後1:00頃、大宮と呼ばれる津野の日宮(ひのみや)神社に集まり、祭典の後、午後2:30頃から、5地区の舞が、順次奏演されます。最後に5頭の総振り(じゃんかじゃんか)の演舞の後、日宮神社を下り、神主宅へ行きます。そして、2006年からは「十二町潟水郷公園」へ移動し、午後4:20頃から「十二町獅子舞フェスティバル」として、5地区の獅子舞が披露されます。その後、各地区へ戻り、村廻しとなります。

獅子頭は大振りの赤色、能登系のように頭の振り方が腕を伸ばして大きく動かしているような印象。途中で腰を下ろすのも他の4地区とは異なります。天狗は赤を基調とした上衣をまとい、梅鉢紋の前掛けや烏帽子を被り、ダイナミックに舞います。

2008年4月19日、氷見市十二町 日宮神社、島沖崎地区内
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