富山県南砺市神成/神明社/11月3日 2:00〜4:00

富山県の内陸部・南砺市は、砺波平野と呼ばれる広々とした田園地帯。そのなかの旧福光町・神成(かんなり)の神明社の秋の祭りに、獅子舞が行われてきました。
現在神明宮では、午後1:30から例祭を行い、2:00から舞が始まります。かつては家々を廻っていったようですが、現在は神社の後、会長宅で舞ってから、再び公民館に戻って4:00頃終わりになります。

獅子は砺波系の百足獅子で、胴幕には竹のあてがって、大きく見せます。胴幕は青を基調として、赤い牡丹の絵柄が印象的。頭は黒塗りで、角はない。獅子以外にはシシトリという子どもの役や棒や長刀をもつ役もあります。武道のような動きもします。また、くるっと前転したりし、アクロバティックな動きが目を引きます。楽器は縦笛が数人と、中型の鋲留め太鼓を縦に置いて打ちます。鉦は入りません。

演目は当地方でもっとも多く、かつては50以上も演目あったそうですが、最近はあまりできなくなったといいます。それにしても現在でも30種類以上できるそうです。行列にはじまって、七五三、棒二本、中薙刀、片スデ、棒と薙刀、扇取り、団七、大薙刀、折り返、胴切り、大太刀、祇園囃子、ほり上げ棒、両スデ、宮本、かむり薙刀等、たくさんの演目がいっぱいです。かつては、旧山田村等、各地に教えたようです。

2007年11月3日、南砺市神成神明社、神成町内