石川県羽咋市鹿島路町/能登神社/9月第3土曜日

石川県も能登の入り口・羽咋市は、能登半島の西部に位置し、宝達丘陵の碁石ケ岳を挟んで富山県氷見市に接しています。市内には50ヶ所以上の獅子舞の伝承があるそうです。鹿島路町は、羽咋市でも北部、邑知潟の北側に位置します。羽咋市街地から中能登町へ向かう県道2号沿いの集落です。鹿島路のタブノキで知られたこの地の、能登神社の秋祭りに子どもによる獅子舞が舞われています。

元来、鹿島路町の秋祭りは9月20日でしたが、現在は9月第3土曜日に移行されています。

獅子舞の系統は能登獅子で、青地に波と牡丹の花の鮮やかなデザインののカヤ(胴幕)に数名が入る百足獅子のタイプです。獅子頭は中型で、赤色に塗られたやや面長の頭と、宝珠をいただいた黒塗りの頭を使っていました。頭はカヤとは繋がっておらず、頭を持つ役の姿が見えるようになっています。上下左右に激しく動かし、軽快に舞われます。また、当地域の特徴でもあるように、獅子に相対して天狗が着きます。

楽器は笛のみで、当地域でよく使われる縦笛です。能登獅子らしく、頭をカツカツと歯を打つ音が、打楽器的な効果を感じさせます。

2007年9月15日、羽咋市鹿島路町内、各所