石川県羽咋市町千田町/諏訪神社/10月体育の日の前日

石川県も能登の入り口・羽咋市は、能登半島の西部に位置し、宝達丘陵の碁石ケ岳を挟んで富山県氷見市に接しています。市内には50ヶ所以上の獅子舞の伝承があるそうですが、そのなかの1つ、千田町は、羽咋市街地から富山県氷見市へ向かう国道415号線沿いの田園地帯にある地区です。ここの諏訪神社の秋の祭りに獅子舞が奉納されています。

千田町では体育の日の前日の午後、秋祭りが行われ、千田獅子舞会によって獅子が舞わされています。一時、休止していた時期がありますが、平成16年から復活したのだそうです。系統は能登獅子です。獅子は大獅子、小獅子の2組が出されています。カヤが印象的で、大獅子は真っ赤なもの、小獅子は鮮やかな緑色です。楽器は笛(縦笛)と太鼓、鉦が用いられています。

【演目】 一足 二足 フミキッタ バエガエシ ギオンブリ

青年団や獅子舞会は白を基調とした格好です。六角形の神輿により先導され、家々を廻っていきます。小獅子と大獅子が交替に舞われています。午後2:00頃から神社を出て、町廻りに出て、夜8:30過ぎ頃に神社に戻り、宮上がりになります。鳥居のところにナイヤガラが仕掛けられ、獅子や神輿が戻ってきます。

神社での最後の舞としては、かつては「獅子殺し」はあったそうですが、現在は行われていません。一通りの舞を納めて、終わります。なかなか雰囲気のいい獅子舞です。

2009年10月11日、羽咋市千田町内