石川県宝達志水町宿/神明社/9月第3日曜日

石川県も能登の入り口・宝達志水町は、能登半島の西部に位置し、宝達丘陵の碁石ケ岳を挟んで富山県氷見市に接しています。旧押水町の宿の神明社の秋祭りに獅子舞が舞われます。かつては2日に渡った祭りでしたが、現在は本祭り1日となっています。

獅子舞の形態は、一頭で獅子頭を持つ役とカヤに4人ほど入る百足獅子です。能登獅子の系統で、子どもたちが舞う子獅子で、赤と黒の頭の2組が出されます。シャグマをつけた天狗役が相対するような位置でともに舞います。獅子頭は小振りで
、頭に宝珠をいただいています。カヤ(胴幕)と頭は繋がっておらず、頭持ち役が手に持って舞います。こうした小振りの獅子頭は、能登獅子系の特徴のようです。

楽器は、笛(縦笛)、太鼓、鉦。太鼓は締太鼓をパレードの用に紐で打ち手の腹部に下げて打っています。鉦は木枠に付けるタイプではなく、手に持って吊り下げるように構えて打ちます。

行道は、6角形の神輿とともに移動します。軽やかなステップで元気よく舞っていました。

2008年9月14日、宝達志水町宿地区内