石川県羽咋市柳田町/楊田神社/9月第3土曜日

石川県も能登の入り口・羽咋市は、能登半島の西部に位置し、宝達丘陵の碁石ケ岳を挟んで富山県氷見市に接しています。市内には50ヶ所以上の獅子舞の伝承があるそうです。柳田(やないだ)町は、能登一の宮、気多大社にも近く、付近には古い古墳群が点在し、歴史の古い集落です。この楊田神社の秋祭りに、獅子舞が舞われています。

系統は能登獅子で、大獅子、中獅子、小獅子が出されます。頭はやや小振りで、宝珠をいただいています。全体に青系統のカヤ(胴幕)に数名が入る百足獅子です。頭はカヤとは繋がってはおらず、頭を持つ役は、カヤの端をマントのように被り、手に獅子頭を持ちながら舞います。能登獅子らしく、頭をカツカツと音を立てながら元気に舞います。

楽器は笛(縦笛)、太鼓、鉦を用います。

獅子の出る秋祭りには神輿が出されますが、六角形の大振りなものでした。この神輿を担ぐとき、「ヤットコセーヨーイヤナー」の伊勢系木遣りのような唄と、「富士の白雪ゃノーエ…」と歌われる、民謡《ノーエ節》が歌われていました。

2007年9月15日、羽咋市柳田町内、各所