富山県高岡市横田宮の越/9月第2土曜日

高岡市は古い城下町です。慶長年間、加賀藩主であった前田利長公が富山城に隠居しますが、富山城下の火災により、あらたに関野に城を建設、城下町の造成を始め、高岡と改めたといいます。利長公が富山城へ移る前の居城としては守山城があり、戦国期までは越中の要所だったところです。横田地区は、古い街道沿いであったようで、古い社寺も残されています。地区高岡城の北西部、千保川の西側です。ここの宮越地区で獅子舞が行われています。

獅子の系統は氷見系と見られ、鉦も入ります。頭は赤塗りで、青系のカヤです。獅子方は黒い前掛けをしています。そして特徴的なのは、天狗役の上衣が黒い装束であることです。他地区では赤とか、金襴のような艶やかなものが目立つなかで、こちらは落ち着いた雰囲気。

2010年9月11日、高岡市横田町内