○寄れや寄ってこい 安曇の踊り 田から町から 田から町から 野山から 野山から 野山から チョコサイコラコイ
【正調】
○サァー寄れや安曇の踊り 田から町から 田から町から 野山から
<野山から 野山から チョコサイコラコイ> ※冒頭は「サァー」で歌い出す。終わり5文字と唄ばやしは返しが歌う。以下、歌い方同様
○音頭とりましょ 仰せとあれば 岳の峰まで(西の山まで) 響くほど
○花に焦がれて 白馬登り 残る白雪 踏み分ける
○もとはアルプス 雪消のしずく 末は越後の 海となる
○白馬七月 残りの雪の 間に咲き出す 花の数
○白馬八月 残りの雪を 割りて咲き出す 花の数
○誰か行かぬか 高瀬の奥(いり)に 独活(うど)や蕨の 芽を摘みに
○岳の黒百合 咲き出す頃は 安曇娘も 日に焼ける
○槍を下れば 梓(あずさ)の谷に 宮居涼しき 神垣内(かみこうち)
○夏も涼しや 木崎湖行けば 岳(たけ)の白雪 舟で越す
○日本アルプス どの山見ても 冬の姿で 夏となる
○安曇六月 まだ風寒い 田植布子に 雪袴
○何か思案の 有明山に 小首かしげて 出たわらび
○秋の安曇野 月かげ落ちて 鳴くは鈴虫 夜明けまで
○まめで逢いましょ また来る年の 踊る輪の中 月の夜に
○登る常念 豊科口の 一の沢辺は 夏桜
○一夜穂高の 山葵となりて 京の小町を 泣かせたや
○月と一茶で 名の出た信濃 今じゃアルプス 上高地
○安曇大町 借馬市場 証もとらずに 馬貸せる
○安曇名物 穂高の山葵 黄金白銀 砂に湧く
○安曇踊りと 三日月様は 次第次第に 丸くなる
○槍で別れた 梓と高瀬 めぐり逢うのが 押野崎
○聞いて恐ろし 見て美しや 五月野に咲く 鬼つつじ
○小梨平でひらいた 恋は 花のお江戸で 実を結ぶ
○山の奥でも 真夏の頃は 訪ね生きたや 上高地
○嬉し恥ずかし 大町リンゴ 紅い顔して 主を待つ
○穂波豊かに 黄金の風が 安曇十五里 吹き渡る
○ござれ紅葉の 色づく頃は お湯をたずねて 高瀬谷
○昨日四谷で 今日黒菱で 明日は五竜か不帰岳か
○岩魚釣る子に 山路を問えば 雲の彼方を 竿で指す
○ザイルかついで 穂高の山に 明日は男の 明日は男の 度胸試し
○鳥も止まらぬ 滝谷尾根で 若き情熱を 燃やしけり |