秩父音頭 歌詞
○ハァーエ 鳥も渡るか あの山越えて 鳥も渡るか あの山越えて(コラショ) 雲のナァーエ 雲のさわ立つ アレサ 奥秩父
  ※ 以下唄ばやし同様  各唄の後に、下記の「唄ばやし」がつく。 

○ハァーエ 咲くは山吹 躑躅の花よ 咲くは山吹 躑躅の花よ 秩父ナァーエ 秩父銘仙 アレサ 機(はた)どころ
 
○ハァーエ 花の長瀞 あの岩畳 花の長瀞 あの岩畳 誰をナァーエ 誰を待つやら アレサ朧月

○ハァーエ 三十四ヶ所の 観音巡り 三十四ヶ所の 観音巡り 娘ナァーエ 娘十九の アレサ厄落とし

○ハァーエ 一目千本 万本咲いて 一目千本 万本咲いて 霞むナァーエ 霞む美の山 アレサ花の山

〇ハァーエ 好いて好かれて 好かれて好いて 好いて好かれて 好かれて好いて やがてナァーエ やがて世帯は アレサ皆野町

〇ハァーエ 庄司重忠 ゆかりの秩父 庄司重忠 ゆかりの秩父 今にナァーエ 今にすたらぬ アレサ義と情

〇ハァーエ 笛や太鼓の 音きくままに 笛や太鼓の 音きくままに 花のナァーエ 花の秩父路 アレサ更けていく

〇ハァーエ うどにのごんぼに たらっぺに蕨 うどんにのごんぼに たらっぺに蕨 おらがナァーエ おらが秩父の アレサ味のよさ

〇ハァーエ 踊りばやしが 手に取るように 踊りばやしが 手に取るように 嫁のナァーエ 嫁の里から アレサ皆野から

〇ハァーエ さす手引く手の 揃いの浴衣 さす手引く手の 揃いの浴衣 どれがナァーエ どれが姉やら アレサ妹やら
 
〇ハァーエ 坂東西国 秩父の札所 坂東西国 秩父の札所 めぐりナァーエ めぐり納めの アレサ水潜寺

〇ハァーエ 月が櫓の 真上に来れば 月が櫓の 真上にくれば 踊りナァーエ 踊り澄む輪の アレサ十重二十重

○ハァーエ 霧に濡れてか 踊りの汗か 霧に濡れてか 踊りの汗か 月にナァーエ 月にかざした アレサ手が光る

〇ハァーエ 鮎の早瀬に 夕日が落ちりゃ 鮎の早瀬に 夕日が落ちりゃ 踊りナァーエ 踊り櫓の アレサ灯が映る

〇ハァーエ 西に両神 東に武甲 西に両神 東に武甲 遠くナァーエ 遠く三峰 アレサ奥秩父

○ハァーエ 主のためなら賃機(ちんばた)夜機(よばた) 主のためなら賃機夜機 たまにゃナァーエ たまにゃ寝酒も アレサ買うておく

○ハァーエ 今宵一夜は 三峯泊まり 今宵一夜は 三峯泊まり 明日はナァーエ 明日は雁坂 アレサ十文字

○ハァーエ 遠く聞こゆる あの笛太鼓 遠く聞こゆる あの笛太鼓 あれはナァーエ あれは秩父の アレサ盆踊り

○ハァーエ 桑の葉影に 流るる太鼓 桑の葉影に 流るる太鼓 武甲ナァーエ 武甲二子(ふたご)の アレサ月明かり

○ハァーエ 燃ゆる紅葉を 谷間の水に 燃ゆる紅葉を 谷間の水に 乗せてナァーエ 乗せて荒川 アレサ都まで

〇ハァーエ 秩父名物 三峰山よ 秩父名物 三峰山よ 一にナァーエ 一に長瀞 二に秩父縞

〇ハァーエ 雲が飛ぶびゆく 甲武信の空へ 雲が飛ぶびゆく 甲武信の空へ 招くナァーエ招く山百合 アレサ奥秩父

〇ハァーエ 峰の雪さえ ホロリととかす 峰の雪さえ ホロリととかす 秩父ナァーエ 秩父娘の アレサ片えくぼ

〇ハァーエ 炭の俵を 編む手にひびが 炭の俵を 編む手にひびが 切れりゃナァーエ 切れりゃ雁坂 アレサ雪化粧

〇ハァーエ 秩父音頭の うまれた里は 秩父音頭の うまれた里は 花のナァーエ 花の美の山 アレサ 皆野町

○ハァーエ 秋蚕(あきご)仕舞うて 麦蒔き終えて 秋蚕仕舞うて 麦蒔き終えて 秩父ナァーエ 秩父夜祭り アレサ待つばかり


<唄ばやし>
●おらが方じゃこうだヨ おかしけりゃお笑いなット コラショ

●そうともそうともそうだんべ あちゃむしだんべに吊し柿ット コラショ

●朝霧けたててよく来たね いささか(ちょっくら)寄っておあたりなット コラショ

●押せ押せ押せな 押してもいいから突っつくなット コラショ

●いいから貸すから 飲んできな ある時ゃサラリと 置いてきなット コラショ

●坂道登ってよく来たね 田楽芋でも おあがんなット コラショ

●おっきり込みが出来たから  ちょっくら寄っておあがんなット コラショ

●済まない済まない済まないね 済まなきゃ女房にしておくれット コラショ

●べーべー言葉が止んだらば ナベやツルベは何ちゅうべット コラショ