伊那節 歌詞
《正調伊那節》
○ハァー天竜下れば しぶきに濡れる(ハオイヤ)
  持たせやりたや 持たせやりたや 桧笠(ハ ソリャコイ アバヨ)  
 ※以下、唄ばやし同じ

○木曽へ木曽へと つけ出す米は 伊那や高遠の 伊那や高遠の お蔵米
○木曽へ木曽へと つけ出す米は 伊那や高遠の 伊那や高遠の 涙米
○涙米とは そりゃ情けない 伊那や高遠の 伊那や高遠の 余り米
○桑の中から 小唄がもれる 小唄聞きたや 小唄聞きたや 顔見たや
○わしが在所の 伊那路の春は 峰に白雪 峰に白雪 里に花
○私ゃ伊那の里 谷間の娘 蚕こわがる 蚕こわがる 子は生まぬ
○東仙丈 西駒ヶ岳 間を流れる 間を流れる 天竜川
○東ゃ赤石 西駒ヶ岳 間を流れる 間を流れる 天竜川
○遥か向こうの 赤石岳に 雪が見えます 雪が見えます ほのぼのと
○伊那は夕焼け 高遠は小焼け 明日は日和か 明日は日和か 繭売ろか
○見たか聞いたか 聞いたか見たか 伊那の伊那節 伊那の伊那節 手踊りを
○諏訪の湖水を 鏡にかけて 雪で化粧する 雪で化粧する お月さん
○心細いよ 木曽路の旅は 笠に木の葉が 笠に木の葉が 舞いかかる
○天竜二十五里 紅葉のなかを 舟がぬうぞえ 舟がぬうぞえ 糸のせて
○秋がすんだら 呼ばれていかず 嫁の見立ての 嫁の見立ての 村祭り
○わしが心と 御岳山の 胸の氷は 胸の氷は いつとける
○胸の氷は 朝日でとける 娘島田は  娘島田は 寝てとける
○一の枝より 二の枝よりも 三の小枝が 三の小枝が 陰をなす
○遠い道だに よく来てくれた さぞや濡れつら さぞや濡れつら 豆の葉で
○嫁はニコニコ 夕げの支度 掻いたお繭に 掻いたお繭に 月がさす
○信州名物 数ある中に 忘れしゃんすな 忘れしゃんすな 伊那節を

<与地の伊那節> 
○ハァー権兵衛峠の 馬子唄聞けば (ソリャ)
  過ぎし(オヤ)昔が 過ぎし昔が 偲ばれる(ハ ソレコイ アバヨ)   ※以下、唄ばやし同じ

○権兵衛峠は 怖くはないが 木曽の番所が 木曽の番所が わしゃ怖い
○高遠城址の 桜が散れば 鳴くよいろくの 鳴くよいろくの ホトトギス
○松になりたや 峠の松に 上り下りの 上り下りの 手掛け松
○こぼれ松葉を 手でかき寄せて 主のおいでを 主のお出でを 焚いて待つ

<富県伊那節>
○目出度目出度の 若松様よ 
  枝(オヤ)も栄える 枝も栄える 葉も茂る(ソレコイ アバヨ)   ※以下、唄ばやし同じ

○東ゃ高烏谷(たかずや) 西ゃ駒ヶ岳 間を流れる 間を流れる 天竜川
○伊那の名所は 高烏谷山よ 春は鈴蘭 春は鈴蘭 秋は萩
○伊那はよいとこ いつ来てみても 三味や太鼓の 三味や太鼓の 音がする
○花の名所は 尾花が崎よ 月は円山 月は円山 常円寺