潮来あやめ踊り 歌詞
 
《潮来音頭》
○揃うた揃うたよ 踊り子が揃うた(アリャサー) ※または(アリャセー)
  秋の出穂より よく揃うたションガイー
 (よく揃うた)秋の出穂より よく揃うたションガイー     
※以下、唄ばやし同じ

○潮来出島の 真菰の中に あやめ咲くとは しおらしやションガイー (しおらしや)あやめ咲くとは しおらしやションガイー

○私ゃ潮来の あやめの花よ 咲いて気をもむ 主の胸ションガイー (主の胸)咲いて気をもむ 主の胸ションガイー

○花を一本(ひともと) 忘れてきたが あとで咲くやら 開くやらションガイー (開くやら)あとで咲くやら 開くやらションガイー

○此処は前川(加藤洲) 十二の橋よ 行こか戻ろか 思案橋ションガイー (思案橋)行こうか戻ろうか 思案橋ションガイー

○潮来出てから 牛堀までは 雨も降らぬに 袖しぼるションガイー (袖しぼる)雨も降らぬに 袖しぼるションガイー

○向こう通るは 清十郎じゃないか 笠がよう似た 清十郎笠ションガイー (清十郎笠)笠がよう似た 清十郎笠ションガイー 

○主と別れて 松原行けば 松の露やら 涙やらションガイー (涙やら)松の露やら 涙やらションガイー

○並ぶ灯しは 潮来の曲輪(くるわ) 月は朧の 十二橋(きょう)ションガイー (十二橋)月は朧の 十二橋ションガイー

○さらばこれより ションガイ節(音頭を)やめて 次の甚句に 移りましょションガイー

潮来甚句
○揃うた揃うたよ 足拍子手拍子(アラヨイヨイサー) 秋の出穂より ヤレよく揃うた
               
   ※以下、各唄に「唄ばやし」がつく

○潮来出島の 真菰の中に あやめ咲くとは ヤレしおらしや

○潮来出島の ざんざら真菰 誰が刈るやら ヤレ薄くなる

○私ゃ潮来の あやめの花よ 咲いて気をもむ ヤレ主の胸

○ここは加藤洲 十二の橋よ 行こか戻ろか ヤレ思案橋

○潮来出てから 牛堀までは 雨も降らぬに ヤレ袖しぼる

○姐さどこ行く サッパ舟漕いで 潮来一丁目に ヤレ紅買いに

○からりからりと 細棹さして 島の姐らは ヤレ会いに来る

○出島よいとこ 真菰のかげに 紅い襷が ヤレひらひらと

○潮来出島の 十二の橋を 往きつ戻りつ ヤレ夜が明ける

○泣いて別れた 出島の田圃 風に真菰が ヤレさらさらと

○筑波颪を 片帆にかけて 潮来出島へ ヤレひと走り

○潮来崩しと 頭で知れる 藁で束ねた ヤレ投げ島田

○どうせやるなら 大きな事おやり 奈良の大仏 ヤレ蟻が引く

○潮来姐やの 投げ盃は 親の意見じゃ ヤレ止められぬ


【唄ばやし】
●潮来通いの船ならば 津の宮河岸から帆を上げて 潮来の河岸へと乗り込め乗り込め
 
※または潮来通いの船ならば あやめの河岸へと乗り込め乗り込め 

●鹿島香取に神あるならば 合わせ給えや 今一度

●恋に焦がれて鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が身を焦がす

●山中通れば鶯が 梅の小枝に昼寝して ヤレ咲け咲けと泣くわいな

●前は利根川 後ろは蓮池 蛙(かわず)の性(しょう)なら飛び込め飛び込め

●松前殿様持ち物は 烏賊 蛸 海鼠に 鰊の子 数の子持ってこい 醤油かけろ

●様よ様よと恋い焦がれても 末にゃ逢うやら 逢わぬやら