関の五本松 歌詞

○ハアー関の五本松(ア ドッコイショ)一本伐りゃ四本 あとは切られぬ 夫婦松  ショコ ショコホイノー マツホイ

【正調の場合】
○ハアー関の五本松(ヨイショ)一本伐りゃ四本(ヨイショ)
 あとは切られぬ 夫婦松
 ショコ ショコホイノー マツホイ 
    
※以下歌い方、唄ばやし同じ

○ハアー関はよいとこ 朝日をうけて 大山颪しが そよそよと

◯ハァー関はよいとこ 松さえ契る 神代ながらの 恋のあと

◯ハァー関はよいとこ 鷗が飛んで 波に散り添う 花もある

○ハアーお国恋しや あの灯は関か 関の名所は 五本松

◯ハァー関の灯台 キリキリ回る 私ゃ主ゆえ 気が回る

ハァー恵比寿大黒 出雲の国の 西と東の 守り神

ハァー関で見初めて 大社で結び 末は松江の 嫁が島

ハァー松が招くか 港が呼ぶか 関へ白帆が 馳せて行く

ハァー関と境に 架けたる橋は 主と私の 恋の道

ハァー神楽太鼓に 夜はほのぼのと 港繁盛と 鳴り渡る

ハァー春ものどかな 霞の海に 関は神楽の 音がわたる

ハァー関は朝日よ 大社は夕日 名所出雲の 西東

ハァーお国訛りで 歌った母の 声も懐かし 五本松

○ハアー関の岬に 灯台あれど 恋の闇路は 照らしゃせぬ

○ハアー一夜泊りが つい二晩に 美保はよいとこ いつまでも

ハァー逢うてうれしや 顔美保関 早くなりたい 夫婦松

ハァー一夜泊りが つい二晩に 三保(美保)は 四い(よい)とこ 五つ(いつ)までも

◯ハァー関が曇れば 大社で晴れる 間の松江で 千鳥鳴く

◯ハァー旅の情けが つい身に染みて またも来ました 関の宿

◯ハァー鯉の入船 涙の出船 関は情けの 捨て処

◯ハァー一度見せたや 港の祭り 諸手(もろた)船漕ぐ 勇み肌

◯ハァー関は夕霧 千酌(ちくみ)は夜霧 間の片江は 朧月

◯ハァー歌いましょいうよ 声張り上げて お国自慢の 五本松

◯ハァー霧よ隠すな 夫婦の松は 関を目当ての 松じゃもの

◯ハァー五本松から 港を見れば 今日も大漁の 旗の波

◯ハァー関の鼻には 二瀬がござる 思い切る瀬と 切らぬ瀬と

◯ハァー隠岐の浮島 伯耆の大山(おやま) 仲を取り持つ 五本松

◯ハァー一目千本 あの花見れば 唄も出てくる 五本松

◯ハァー関の港を 漕ぎ出す船の 残す波間の 五本松

◯ハァー唄にほだされ 情けに酔うて またも行きたや 美保関

◯ハァー飛沫散らして 競り合いしても いつか寄り添う 諸手船(もろたぶね)

◯ハァー美保の社に 願いを掛けて 合わす両手に 福の神

◯ハァー唄のふるさと 人情の港 三味が聞こえる 美保関

ハァー関と境に 一本橋架けて 一夜通いが してみたい

ハァーお国恋しや あの灯は関か 関はよいとこ(席の名所は) 五本松

ハァー関の女は 医者より偉い 縞の財布の 脈をとる

ハァー関の灯台 私の心 主に届けと 沖照らす

ハァー交わす笑顔で 友綱取れば 今日も嬉しや 海の幸

ハァー好いて好かれて 二人の仲を 恵比寿取り持つ 夫婦松

ハァーせめて一声 郷土の誇り 聞かせますぞえ 五本松

ハァー親の代から 続いた節を 孫が歌うは 五本松

ハァー遠い神代の 昔を今に 力競うて 諸手船(もろたぶね)

◯ハァー松になりたや 出雲の国の 晴れて並んだ(嬉しき) 夫婦松

◯ハァー主は中海 私は関よ いつか逢瀬を 夜見ヶ鼻(よみがはな)

○ハァー関の岬に 蛇が棲むそうな 大きな蛇じゃげな 嘘じゃげな

◯ハァー関の女郎衆は 錨か綱か 今朝も出船を 五艘止めた

◯ハァー表来たかよ 裏から来たか 私ゃ裏から 想うてきた

◯ハァー関のお茶屋に 唐傘忘れ 雨の降るたび 思い出す

◯ハァー君と別れて 松原行けば 松の露やら 涙やら

◯ハァーお婆どこ行く 三丈樽下げて 嫁の在所に 孫抱きに

◯ハァー名残り惜しさに あと見かえれば 霞たなびく 五本松