<長野県下伊那郡天龍村中井侍>
白山権現〜十四社権現〜小高明神
11月第4土曜日(宵練り)午後7:30〜
11月第4日曜日(本祭り)午後0:00〜

就職して、はじめて出かけた三遠信のまつり。中井侍は、天龍村でも左岸の急な傾斜の土地にある集落で、お茶の栽培で知られたところ。ここは現在は天龍村ですが、かつては遠山郷であったそうです。三遠信一帯に残る湯立神楽を行っている一つが、この中井侍の例祭です。禰宜はお隣の、静岡県水窪町から招かれているそうで、湯立ては水窪のまつりと似ているのだそうです。

場所は、白山権現、十四社権現、小高明神で、持ち回りで行われます。宵練りは、一方の神社からの御輿渡御があり、締太鼓、大太鼓、篠笛による《祇園囃子》などに乗って、もう一方の神社へ向かいます。

翌日の本祭では、正午に御輿が渡御した神社から元の神社へ戻るお練りの行列がスタート。この時、剣を持った男子の露払い、女子の花笠、「笠くずし」の傘、御輿、太鼓踊りなどが神社、道行きの途中何か所か演じられます。神社へ戻ると《宮ほめ》が踊られます。ここまでは、満島神社の秋祭と雰囲気が似ています。

神社では、神事の後、湯立神楽になります。面形の舞はありませんが、釜で湯を沸かし、その回りで舞われます。最後に餅投げで、午後4:30頃、終了となります。

また、境内では地元のみなさんが芋を焼いて振る舞って下さいました。

なお日程は、かつては11月23日の勤労感謝の日に本祭でしたが、現在は11月第4日曜日に変更になったようです。


<本祭の次第>(1992年11月23日 祭礼時のメモより)
1  静め 12 五方舞
2  宮ほめ  13 湯ばらい 
3  神移し 14 津島の舞
4  献供 15 初参 
5  祝詞 16 つるぎの舞
6  すずのこ 17 帯の舞
7  釜洗い 18 舞おさめ
8  注連引き 19 神返し
9  清め 20 火起こし
10 神寄 21 御供養
11 ささ舞