富山県下新川郡朝日町境

富山県で最も古く、最も小さい酒蔵として知られているのが、富山県最東端、新潟県境の町、朝日町にあるのが林酒造場です。
朝日町といえば最近は鱈汁街道として有名になりましたが、北国街道が越後に向かい、天下の難所・親不知子不知」の西入口に位置します。林酒造場は、その街道沿い、そして日本海のヒスイ海岸の近くに位置します。林酒造場の創業者は加賀藩の関所に与力として勤め、酒を造ったのが寛永3年だそうです。


代表銘柄の「黒部峡」の酒名は、北アルプス立山連峰より流れる雪解け水と黒部峡谷に霧が流れる山水画をモチーフにイメージした商品だそうです。林酒造場さまの建物は大変趣きがあり、その歴史を感じさせます。宿場町の雰囲気を残す格子戸が何とも雰囲気を醸し出します。その上部には「関桜」というネーミングの看板があり、これがまた何とも古雅をたたえています。

なお、県境のこの地には関所が設けられ、関所に桜並木あったといい、それにちなんで「関桜正宗」「越の関桜」「関桜」という名を改めたのだそうです。


独特な特有の狭い入口から店内に入ると、また古さを感じさせる空間。そこに商品が並んでいました。蔵元でお酒を購入することができるのはうれしいです。


 
純米吟醸「黒部峡55」   純米吟醸生酒「黒部峡」
富の香