新潟県長岡市大町

新潟・新潟・長岡市の旧栃尾は、南北に長い新潟でも中央に位置します。酒は「越の鶴」。

栃尾といえば、大きな油揚げが有名ですが、また雪深い里でもあります。町には雪国・新潟ならではの「雁木通り」が目に入ります。

越銘醸さまの創業は昭和9年だそうですが、弘化2年創業の「越の鶴」の山城屋と、享保年間の創業の「越の川」の山家屋の2軒が合併されたのだそうな。

たしかに蔵の前の雁木には「越の川」の看板も目に入りましたし、今でも地元の晩酌には「越の川」が飲まれているのだそうです。

栃尾は懐かしい場所です。学生時代、秋葉三尺坊を調べようと、常安寺、秋葉神社奥の院などを訪ねました。ここ栃尾は、後の上杉謙信、長尾景虎公でも知られたところですし、歴史のある町です。

また、例のジャンボ油揚げは、「馬のワラジ」と呼ばれたとか。何でも栃尾は、越後の三大馬市の町であったといい、その売買のために集まった馬喰達によって酌み交わされた酒の肴に食べられたのが、この大油揚げだったとか。

わたくしが訪ねた学生時代は、ほとんど日本酒を飲むこともありませんでした。、栃尾を訪ねたとき、こんないい地酒をどうして買わなかったかなあ、と思ってしまいます。

2度目に訪ねたとき、その伝統ある蔵を目にして、ゆっくりと大油揚げと一緒に飲みたいな、と思いました。

「越の鶴」純米吟醸