新潟県上越市三和区

新潟・三和村にある蔵。酒は「雪中梅」。

全国区で有名な酒とか、「幻の酒」といった形容詞がついてしまいますが、いい酒造りをされているとのことです。

三和村は、上越市から東側に広がる頸城平野に位置します。上越市から三和村、牧村、吉川町、頸城村などは、車で走りますと、行きつ戻りつ?といった感じで、どこがどこなのか分からないほど、一面に水田が広がります。

また、周辺には遺跡も多く、古くから人が住んでいたことがうかがわれます。

創業は、明治27年。もとは麹屋であったといいます。蔵元の前を通りますと、一見近代的と思える建物が目に入りました。よく見ますと、奥には茅葺屋根のおもむきのある建物が見えました。

「雪中梅」といえば、わたくしがそれほど酒に関心がなかった…!学生時代、ある飲み会でこの酒が出されました。

その時、お酒好きの先生が、久しぶりに飲む「雪中梅」に、「ああ、雪中梅、美味しいねえ」としみじみおっしゃっていたのが印象的でした。その先生は療養明けで、しばらくお酒を召し上がっていなかったので、本当に美味しそうに「雪中梅」を飲んでおられました。

かく言う自分も、なかなか口にすることもありません。何回か人様にいただいたくらいです。「端麗辛口」のイメージの新潟にあって、割合「甘口」のようです。

それにしても「雪中梅」とはいいネーミングですね。雪国新潟で、雪の消える春がいかに待ち遠しいか、新潟に暮らしてみて、しみじみ痛感しました。そんな待ち遠しい春を思い浮かべるような梅…。「雪中梅」とは新潟ならではの酒名のような気がします。

「雪中梅」