富山県黒部市生地

富山・黒部市にある蔵。酒の名前は「皇國晴(みくにはれ)」。
ここ生地は、名水の里として知られています。黒部川扇状地の裾にあたり、少し行くともうそこは日本海です。
その黒部川の伏流水が湧き出るところで、地区内には何か所も水場があります。


そんな名水の里は「黒部川扇状地湧水群」として、環境庁が認定する「全国名水百撰」に選ばれています。町を歩くと、整備されたところでだけで18ヶ所の水場があります。


その中の一つ「岩瀬家の清水(しょうず)」が、この
「皇國晴」の蔵の仕込み水となっているのです。
創業は明治20年。とてもマイルドなお酒で、水のいいところに名酒あり、といったところ。

この生地は、遠いのにも関わらず2回も訪ねてしまいました。とにかく、他の観光地には目もくれず、この生地に行きたい!との思いでした。とにかく水に対する住民の皆様の思い、それは水場がきれいに清掃され、ところによっては花まで飾られていました。わたくしが、うろうろしていたら、近くのお店の方が、「これで水を汲んでいきな」と、一升瓶を下さいました。かと思うと、別なお店の前では、おじいさんがわざわざ出て来られ、「名水マップ」を下さいました。

こうしたいい水と人情味のあふれる生地には、いいお酒がありました。