新潟県新潟市西蒲区松野尾

新潟市に合併した旧・西蒲原郡巻町にある酒蔵の1つ、笹祝酒造。そして、その名は「笹祝」。
この地は、海岸線からいくらか内陸側に寄った場所で、角田山を見渡せる団園地帯です。越後一の宮・弥彦神社へ続く「弥彦街道」と呼ばれてきた道沿いに、蔵があります。

創業は明治中期だそうです。当時は、笹口酒造場と呼ばれていたそうです。多くの地酒がそうであるように、この「笹祝」も地元で支持されてきたお酒です。

新潟県も下越の酒ということで、長野では見かけないものの、弥彦神社参拝などで下越地域へ向かうと、つい買ってしまいます。涼やかな「笹」の文字、酒だけに、祭りや祝いごとには欠かせない「祝」の文字。このラベルの文字が、まさに笹の葉のような軽やかで動きのあるもので、これだけでもワクワクします。

新潟の酒というと、あっさりとしたイメージ。この酒も、端麗で飲み口のいいお酒です。

わたくし、何年か前に新潟市へ出かけたとき、その帰り道、迷いながら下道を通って、新潟市街地から弥彦神社方面へ向かっていました。その時、偶然にもこの「笹祝酒造」さまの前を通りかかったのでした。往来の激しい場所ではありましたが、急ブレーキをかけて停車、あわててこの蔵へ飛び込みました。

何とも伝統ある雰囲気がよく、蔵元で買っていこうと入りました。

中では女性の方が応対してくださいました。その時は、8月の午後というと暑い日でした。すると、その方は、さっと冷えた麦茶を出して下さいました。そんな雰囲気がまた何とも嬉しく、いろいろお酒の話をさせていただき、吟醸酒等を買い求めました。

信州ではなかなか買えませんが、また新潟へ行って買いたいお酒の1つです。

吟造り純米酒「笹祝」純米吟醸