岐阜県下呂市萩原町

岐阜・下呂市萩原町にある酒蔵。
天下の三名泉とうたわれた<下呂温泉>から高山方向へ北上すると、蔵の入り口が見えてきます。
おもむきのある出桁造り、格子戸に、新しい杉玉が目に入りました。


こちらは、もともと近江日野(滋賀県日野市)上野田から興り、日野屋佐兵衛と称して、江戸時代から江州から日本一円を行商をしていい、1630年頃、飛騨で商いをしたことから店を構えてから、この地に住み着き、江戸時代中ごろから酒造りを行いはじめましたといいます。

明治時代になって酒造業を家業として行うように、昭和31年から「天領酒造株式会社」として現在に至っておられます。

たまたま、わたくしが出かけた時は、定休日でしたので、お酒は近くの酒屋さんで買い求めました。

酒名<飛切り>という、印象的なネーミングは、文字通り「飛切り上等」という意味だそうです。いただくと、大変キレのいい飲み口で、とても印象的でした。

なお、このあたりは名水や湧水が多いところで、こちらの蔵元も霊峰・位山の伏流水を使用されているとのこと。
また米も飛騨で栽培される「ひだほまれ」等をお使いとのこと。地元にこだわられた酒造で、とても印象に残るお酒でした。

天領「飛切り」純米吟醸