岐阜県飛騨市古川町壱之町

岐阜・飛騨市古川町にある蔵。酒は「蓬莱」。

この古川は、飛騨高山から15キロほど北上したところにあります。

創業は明治3年(1870)だそうですが、享保17年(1732)に渡辺家の初代がさまざまな仕事を始められたそうです。5代目が生糸の商いで京都に旅したときに、旨い酒と出会い、戻り当地で酒造りを始められたとのことです。

蔵の白壁に鯉の流れる瀬戸川、その小径にそって涼しげにゆれる柳…。趣のある街並みが続きます。その中の「壱之町」にありました。古い中にも重厚な建物、出格子が旅情を誘います。

この古川で有名なのは、勇壮な「起し太鼓」で知られた「古川祭」。また、最近では、NHK連続テレビ小説「さくら」の舞台になったことも知られています。

その、「さくら」のネーミングの酒も売られていました。代表銘柄は「蓬莱」。仙人が住むという場所をさす言葉は、大変縁起のいい言葉です。


趣のある古川の街並みによくマッチした酒蔵、また周囲には杜氏の姿のブロンズ像や、歌碑、彫刻が目を引きます。いいお酒に出会えました。