場   所
  
 石川県加賀市片山津温泉

泉   質
 
   
ナトリウム・カルシウム塩化物泉

加賀温泉郷の1つとして知られる片山津温泉の始まりは江戸時代。大聖寺藩2代目藩主、前田利明公が加賀三湖の1つの柴山潟に鷹狩りに訪れた時、水面に水鳥が群れをなしていることから湖底の温泉を発見したのだとか。 利明公は何度も工事を行い、温泉を整備しようとしましたがうまくいきません。

その後、明治時代になって、柴山潟で大規模な埋め立てが行われ、人工島に湖岸から橋をわたし、念願の温泉入浴が可能になったのだそうです。その後、旅館が開業し、加賀を代表する温泉地として発展しました。

この配湯所は、温泉街の中ほど、足湯のある砂走公園のに隣接したところにあります。三角形の独特な形の屋根がせり出した舞台のような建物には、温泉を守護する薬師如来が祀られています。そこに、各旅館へ湯を配湯するのが、この配湯所です。

一見、水上舞台のようになっていますが、敷石があって、そこを進んで行くと、薬師如来様にお詣りすることができます。

当地が温泉の湯を大事にされているかを感じさせる場所です。ここからは、足湯も近く、片山津の名湯に浸かることができる総湯へもほど近い場所にあります。入浴だけでなく、こうした施設にも立ち寄りたいですね。