群馬県も、長野に近い吾妻には、関東に大変多く分布している三匹獅子があります。この獅子は、分類上「風流」の系統に属するものです。獅子舞というより、獅子踊りといったもので、西日本の風流系の太鼓踊りと同系統で、頭上に獅子頭を被っているというスタイルです。

頭は獅子だけではなく、ところによっては龍頭のところもあります。

猿のような道化がついたり、鼻高面の天狗が登場したりするところもあります。また団扇や幣束を持った「ヘーオイ（蠅追い、幣負い）」といった役が出るところもあります。また「ササラ」と呼ばれることもあります。

峠を越えた信州にも三頭の獅子がありますが、これらとの地域との関連もあるかも知れません。