<愛知県北設楽郡設楽町平山黒倉>
黒倉神社/2月第3日曜日

設楽町平山・黒倉は、設楽の中心街・田口から東栄町へ向かう山道を行くと、その山間にあります。

この田楽は、現在は黒倉神社で行われていますが、かつては旧暦正月8日に行われた黒倉観音堂の祭礼でした。現在も、当日は10:00から<氏神の祭>、1:00から<田楽祭>と分けて行われます。神社拝殿内には観音様が、本殿側でなく庭の方を向いて安置されています。

昭和20年代までは、みょうどによって役が決まっていたといい、平山4軒、大神田2軒、黒倉3軒で分担されていました。

同じ設楽町には、田峯田楽が伝えられていますが、その芸態は異なります。演目の内、前半は農作業の模倣をする「田遊び」的な部分がありますが、後半の面形の舞になると、ほとんど花祭の雰囲気になります。

峠を越えれば、東栄町は月。そこに芸能の交流があったものでしょうか。


 
1  大祓い 15 みな口
2  神歌 16 鳥おい
3  ろん舞 17 札くばり
4  神座の舞 18 苗見
5  一の舞 19 田植やとい人
6  役所年礼 20 田うち
7  えとくり 21 苗とり
8  甲乙 22 田うえ
9  戌己 23 惣田楽 
10 たねあて 24 一の鍵取り
11 こくさ 25 松風丸
12 こくさ踏み 26 四寸の鍵取り
13 代馬 27 三鬼の舞
14 種まき 28 獅子と駒