<愛知県北設楽郡豊根村富山大谷>
大谷諏訪神社/
1月3日・4日

「日本一小さな村」などと紹介されてきた富山村も豊根村に合併。この旧富山村は三遠信の本当に県境に接する場所です。すぐ近くを流れている天竜川の対岸は静岡県は水窪町、北上すれば長野県は天龍村。この大谷に霜月神楽でも古態を残す御神楽祭が残されています。

富山を訪ねてみると、天竜川の岸辺の急な斜面にあり、石垣を積んだ上に家々や畑などがあります。また、天竜川を見ると、「土砂が多いのかな?」という印象。天竜川といえば、「暴れ天龍」というイメージでしたが、ここは違っていました。それもそのはず。ここは昭和29年に建設された佐久間ダムのダム湖であり、その湖底に3つの集落が祭りとともに水没したところだそうです。

ここは、1月3日と4日と2日間祭りが行われます。といっても、花祭などのように徹夜で続けて行われるのでなく、多少次第を変えて2回行われるのだそうです。

この御神楽祭は、わたくしにとって、初めての霜月神楽見学、そして初めての奥三河のまつり見学でした。写真も随分古いモノです…。


次第 1月3日 1月4日  
1  しめのはやし  
2  清めの御湯(瓶子巻)    
3  宮清め(御神供供え)  
4  天狗祭り(塞の神祭り、不動祭り)  
5  式の舞  
6  式の御神楽  
7  てんでの舞  
8  惣氏子の舞  
9  権現の御湯     
10 立願の御湯   立願のあるときのみ
11 ゆげどう    
12 あげ湯    
13 生れ清まれ   立願の願果しがあるときのみ
14 市の舞   立願の願果しがあるときのみ
15 生れ清まれの舞   立願の願果しがあるときのみ
16 湯ばやしの舞    
17 伊勢の花の舞  
18 どんずく  
19 鬼神  
20 兄弟鬼  
21 祢宜  
22 はなうり  
23 しらみふくい・女郎面  
24 神返し  
25 注連切り    
                                                              参考:山崎一司「隠れ里の祭り」