岐阜県郡上市白鳥町

岐阜県も奥美濃、長良川の上流に位置する郡上市白鳥町は、白鳥おどりで知られています。そのメイン通りを歩くと、大変趣のある建物が目に入ります。こちらが、布屋 原酒造場です。

郡上ではかなり古い歴史のある蔵元です。ご当家が酒造業を始めたのは、江戸時代の元文5年。ホームページによると、当時の当主、原左近衛門正繁が『近江惣市』での目出度き『白布』に因み、屋号を「布屋」と命名したものだそうです。この趣のある建物内、創業時に建てられた蔵を利用し、仕込みを行っておられるとのことです。

銘柄は、創業時の年号「元文」を使用しているのだそうです。また、当地の名山、大日岳にちなんだ「大日泉」も醸します。


当蔵元では、「花酵母」を使っているとのことです。これは、東京農業大学で研究されたもので、自然界の花から天然優良酵母を分離するといものだそうです。お酒のラベルに「菊」「さくら」「つつじ」「月下美人」といった花の名前が添えられていて、何ともステキです。

白鳥おどりファンは、夏の踊りに行ったときのお宿で地酒をお願いすると、この元文が出されます。長良川の鮎の塩焼きとともに、この元文をいただくのが楽しみです。スッキリとおいしいお酒です。


 
花酵母 菊「元文」純米大吟醸 「郡上乃涼風」冷酒