新潟県南魚沼市塩沢

新潟・南魚沼市・旧塩沢町にある酒蔵。

ここは新潟でも有数の穀倉地帯・魚沼郷。そして塩沢町といえば、織物の町、そして雪国の生活を描いた<北越雪譜>を著した鈴木牧之などで、知られたところです。正面には巻機山、奥には谷川連峰、手前には霊峰・八海山…と美しい山脈の風景が続きます。

ここは、越後と上州を結ぶ主要道であった旧・清水街道沿いの場所。

酒蔵として誕生したのは明治初年でした。清水街道沿いの唯一の酒蔵として知られ、かつての街道の面影を残す、雰囲気の蔵です。

仕込み水は、言うまでもなく巻機山の伏流水であるといいます。
しかも「極軟水」であって、酒造には難しいとされていました。

しかし、杜氏や蔵人たちの努力で人気の酒として知られるようになりました。
いただくと、まろやかな味で、印象深いものでした。

なお蔵を訪ねると、かつての酒造に使われてきた道具が展示されている「酒ぶね(槽)資料館」、巻機山の伏流水、仕込み水である井珠亭の水、趣のある社長宅などが目に入ります。

静かな雰囲気の佇まいで、美味しいお酒が生まれてくるのは、こういうところか…という気持ちにさせられました・

純米しぼり「高千代」 純米吟醸「巻機」