茨城県東茨城郡大洗町磯浜町

茨城・大洗町といえば、海の町というイメージです。そして、民謡《磯節》で知られた町。「水戸を離れて 東へ三里」と歌われている通り、水戸市の東部、太平洋に面したところにあります。海水浴場も多く、夏は海水浴客で賑わいます。

中でも、磯浜町の「曲がり松」の通りに、この月の井酒造店があります。銘柄になった「月の井」とは、《磯節》の「ゆらりゆらりと 寄せては返す 波の背に乗る 秋の月」という歌詞で知られるように、仲秋の名月の光景からとも、初代当主が川崎大師参詣のおり、境内の「月の井」という井戸にあやかってつけた酒名ともいいます。

創業は慶応元年、140年を越えるといいます。

また、こちらの蔵元といえば、6代目のご当主とご家族の物語「さいごの約束」のドラマ化で知られました。


自分がたずねたのは、「磯節全国大会」を聴きに出かけた茨城旅行の日。大洗に泊まり、「曲がり松」商店街の町並みを歩いていると見つけました。堂々たる店構えは、歴史を感じさせます。スッキリとした味わいの酒は、冬のアンコウ鍋にぴったり!おいしくいただきました。

発泡酒 淡薫泡(アクア) 純米吟醸「月の井」 利き猪口